湯室
茶道にその世界を体現した茶室があるように、湯道にも湯の世界を体現する湯室があります。戸を一枚隔てたその世界は、湯道の為だけに存在する特別な空間です。
空間デザイン
牧田広海(Small Lights)
1983年生まれ。神奈川県出身。
学生時代に始めたインスタレーション活動が徐々に空間デザインに傾倒していき、フリーのインテリアデザイナーとしてキャリアをスタートさせる。
その後、株式会社ワンダーウォールにて片山正通氏に師事。
国内外の商業施設の設計・デザインプロジェクトに従事する。
2015年、デザイン事務所Small Lights設立。
伝統的なディテールを現代的に解釈することで、時代を超えた空間を作り出すことを目指している。
施設建設
加賀城建設(宮崎県宮崎市)
宮崎というまちに寄り添って65年。
宮崎の建築を知り尽くしたスペシャリスト 。
天井画
立山周平(宮崎県東諸県郡)
宮崎生まれ、宮崎育ち、宮崎在住の日本画家。
京都で学んだ本格派の日本画家であると同時に、現代都市環境を彩る数々のモニュメント、オブジェを手掛ける。
その作品はアメリカを始めとする海外でも高い評価を得ており、国内におては東京のロイヤルパークホテルをはじめとしたハイエンドな施設に作品を提供している。
お軸
山田和尚
1954年福井県出身。
13歳のときに、京都大徳寺塔頭真珠庵第26世住職、山田宗敏について出家得度。真珠庵で小僧生活を送る。
77年から大徳寺専門道場で修行。86年真珠庵に帰庵。98年、真珠庵第27世住職になる。
2005年から音楽家ツトム・ヤマシタ氏と共に、宗教宗派を越えた音楽法要「音禅法要」を営んでおり、大徳寺だけでなく、パリやプロバンスでも開催している。
そのころから世界各国へ座禅の指導に赴く。
住職だけではなく、庭師の一面も持つ。(撮影:鬼海弘雄)
湯船
挾土秀平
1962年 岐阜県高山市生まれ。
1983年 技能五輪全国大会優勝。
1984年 同世界大会出場。
2001年 「 職人社秀平組 」を設立。
土にこだわる壁づくりを目指し、普段は、近代的な建築物や個人住宅、伝統的な土蔵や茶室の壁塗りを行う。
天然の土と素材を使った塗り壁作りは、モダンかつ斬新でほかに類がなく、独自の世界を生み出し、世界にも活躍の場を広げている。
また左官だけにとどまらない空間や作品、デザインを数多く発表し、画廊・ギャラリーによる個展活動も含め幅広い活動を展開している。
代表的な仕事は、「金沢黄金の蔵」「ザ・ペニンシュラ東京」「洞爺湖サミット」「氷雪の壁」「銀座WAKOウインドウディスプレイ」「黒■︎の間」「アマン東京」「歓待の西洋室」「大河ドラマ真田丸」など多数。
著書に『のたうつ者』(毎日新聞社)、壁と詩を綴った三部作『青と琥珀』(木耳社)『ひりつく色』、『ソリストの思考術 挾土秀平の生きる力』(六耀社)。
ブログ『遠笛』は人気を博している。